2025/05/22

Taiwan Today

文化・社会

頼副総統が八田與一氏没後82年の慰霊祭に出席

2024/05/09
頼清徳副総統が8日に台南市を訪れ、日本統治時代の土木技師、八田與一氏の没後82年の慰霊祭に出席、同氏の台湾への貢献に感謝した。写真は八田氏の銅像に献花する頼副総統。(総統府サイトより)
頼清徳副総統が8日午後に台南市を訪れ、日本統治時代の土木技師、八田與一氏の没後82年の慰霊祭に出席、同氏の台湾への貢献に感謝した。頼副総統はスピーチの中で、「感謝の心を胸に再び烏山頭ダムにやって来た。没後82年の慰霊祭に参加するにあたり、政府と人民を代表し、100年近く前に台湾にとって非常に重要なダムを建造した八田技師のプロとしての力、堅持と勇気に感謝する」と述べた。頼副総統はまた、烏山頭ダムは現在、農業と生活に必要な水を安定供給しているほか、烏山頭浄水場と曽文浄水場を通して南部サイエンスパークに工業用水も提供しており、台湾の農業及び経済の発展に大きな貢献を果たしていると説明した。
 
頼副総統はさらに現在の台日関係に対する八田氏の貢献にも言及、「台日両国の友情は烏山頭ダムからつながっており、それは両国の安全保障の面でも力を発揮している。最近、日本の岸田首相が開いたG7(主要7カ国)の会議では、『台湾海峡の平和と安定は国際社会の安全と繁栄に不可欠』、『東シナ海及び南シナ海での力または威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みに強く反対』といった結論が下された。また、故安倍晋三元首相もかつて、『台湾有事は日本有事』と発言している」と語った。
 
頼副総統は、農業と工業の発展、困難に遭った際の助け合い、そしてインド太平洋地域全体の平和と安定はいずれも台湾と日本が過去数十年にわたって積み重ねてきた努力の結果だとし、5月20日の総統就任後も台湾と日本が様々な面で連携を強められることに期待を寄せた。
 
頼副総統は、まず第一の課題として人的往来の面では日本からの訪台旅行者数がコロナ禍前の水準に早期に戻るよう希望。第二の課題である経済面ではTSMC(台湾積体電路製造)の熊本工場がすでに開所したことを「大変よい架け橋だ」とし、台湾と日本の産業提携がさらに進んで両国の経済成長につながることを期待した。そして頼副総統は第三の課題として、「台湾有事は日本有事で、日本有事は台湾有事だ。台日両国は共に力を合わせ、インド太平洋地域の平和と安定を維持していく」と述べた。
 
その後頼副総統は会場の来賓らとともに八田氏の銅像に花を手向け、深くお辞儀をして敬意と謝意を表した。
 
 

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